朝ノオト

だいたい毎朝、あるいはたまに、朝、詩みたいなのを書いて吐き出します。

せめてタイトルみたいな言葉を

 

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一日の終わりか始まりに、せめてタイトルみたいな言葉くらい欲しい。

そんな風に思ってはいても日常はどうやらドラマティックには進まないみたいです。

部屋には性能のいいパソコンもあるし、ネットもある、横を見ればギターがあるし、隣の家にはピアノがある、というか声があるし体もある。

ドラマティックの主役を張るようなあれこれが僕のうちでは元気がない。

高性能のパソコンを前にただ黙っているのは僕。

もどかしさを染み込ませて背骨にしてしまったこの体で、のそりのそりと歩くこともなく、モニタを眺めて言葉を練る。

絵も歌もこの手に取れない、星空のような圧倒的ロマンティックだから本気にはなれない。なんとかできないものには、こんな僕でさえも素晴らしいねと人畜無害に笑い泣く人にしてしまうから嫌いだよ気持ち悪いもの。それは優しさではないのよ、本当ではないのよ。とわかりつつも体が口が動くことの気持ち悪いったりゃありゃしない。

だから、一日中身体中を這っているこの言葉をこそどうにかしてやろうとするのですが、奴は日向で見るトカゲ、鮮やかな尻尾だけ光らせて手をすり抜けていく生き物です。

僕のとかげね、きっと可愛いんだ、素敵なんだ。

するり、尻尾はすぐに忘れてしまう青い流線を描いていく。

言いたいことなんて別になくても、言葉が体の気持ちいいところを伝っていくことはあって、見えない色を網膜に見せることはあって、だからもう少しだけ弄っていたいのです。自分のために。

せめてタイトルみたいな言葉でいいから、なんでもないこの一日をそれで良かったのだと思えるような一行を、この毎日に飾れたら。