朝ノオト

空想に遊ぶ

ウキウキと体

今朝は思い切り寝坊をしてしまった。

生活習慣を決めることで毎日の睡眠時間や調子を一定に保つ努力をしているので、昨日も23時までには眠ったのだけれど、10時間ほど寝てしまったので、あえなく寝坊した。

とはいえ布団に入る前に、明日は遅刻してしまうかもしれないなと思っていたのも確かで、平常時であれば7時間半も眠れば十分とはいえ、いつもよりも頑張り過ぎた気がする日はその反動の予感を感じるし、たいていそれは正しい。

一日くらいならすごく頑張れるけれど、毎日継続して使える体力ってのはそこまで多くなくて、しかもその限界を少しでも超えてしまうと二次関数的な比例の仕方で反動がやってくる厄介な仕様なのがこの体なのだと思う。

その微妙なラインがダイナミックに変動するかわりに平均値がやや多いタイプの体を僕はもらったのだと思う。元気のいいときにはグワッと力がみなぎってきて、勢いのまま力がスッカラカンになるまではしゃいでしまう。そんな日の次の日は決まってものすごい反動がやってきて大変なことになる。

はっと気がつけば時間がぶっ飛んでいる。

問答無用の等価交換の仕組みがあるようで、そのおかげで激しく体を壊すことはないのだけれど、やり過ぎた日には、相応の睡眠時間が求められる。

悔しいことに、前もって正確に計算はできないけれど、これ以上やったら反動が来るラインというのは体ではっきり知覚できてしまうものなので、確信犯的に覚悟を持ってラインを超えなければ避けられるものだったりする。

こうして考えていると体はとてもシステマチックに動く乗り物みたいだ。

今日はうまく乗りこなせずにエンストを起こしてしまったけれど、機械みたいなこいつに感情論を押し付けなければ、けっこう馬力が出るやつだという確信が湧いて来る。

着ぐるみみたいなやつだけれど、風を感じることはできる。乱暴に扱うと中の方が毛羽立つけれど、朝の光を心地よさに変換してくれたりもする。ご飯を食べると眠たくなる。気持ちが良くなると歌いたくなる。踊りたくなる。

万能でないけれど素直に心臓を鼓動させて、無理はするなとか、楽しいことは諦めるなとか多分、言っている気がする。

問答無用で強制スリープするのはすごく困るから、もう少しだけ頑張りたいとき、もう少しだけ頑張りたい。疲れたからって、楽しいことを諦めると、たいてい後になってすごく後悔するし、そのことが正しいことを、ちょっと頑張った日の帰り道に何度も感じているから。

たまにちょっとだけ頑張る代わりに、毎日ちょっとだけ、体を大切にしてやろうと思う。