朝ノオト

空想に遊ぶ

実験詩集「あなたは渦渦、僕は手のひらの隙間から」

お久しぶりの投稿です。

近況報告。

 

ここ2週間ちょっと、毎日一つずつ詩を書いてとあるグループチャットに投稿するという試みを続けてきました。

 

何故こんなことをしているかというと、自分の詩が手ぐせやその範囲内の発想でやりくりするだけのものになってきている気配を感じ始め、つまんねーなってなったからです。もっと、読む人や自分以外の人間への想像力であったり、それなしには書けないことを書いて、自分以外の人のど真ん中みたいな言葉を不意に書ききってしまいたいなと企んでいます。

 

そのためにはまず、手ぐせでは書ききれないほど書くしかないという安直かつマッチョな発想に行き着き、ちょうどマッチョに自己研鑽に励むグループで投稿できる環境があったので、実験詩集「あなたは渦渦、僕は手のひらの隙間から」と題して、毎日、一篇の詩を書いて投稿することになりました。

 

おそらく詩を読むことなどない人様(僕も詩を読むことはほとんどないです。なぜなら、読みづらいし、意味が分からないから)の目に触れるところに毎日詩を投稿し、ポチッといいねやらなんやらの絵文字の反応をもらったり、もらわなかったりという経験はかなり面白く、書いているときの感覚(言い方の直接的さ加減やモチーフのチョイス、書き方の縛り感)と反応がなんとなく結びついてきているのは、人生ではじめてのことです。

 

詩を毎日書くとひと月で約30篇になります。僕が今まで1年に一冊のペースで書いてきた詩集は、それぞれおよそ50-60ほどの詩から成るので、毎日ペースだと詩集がざっと2ヶ月でできてしまう計算です。およそ6倍のペース。

 

そんなペースで詩を書いているものですから、思惑通り、手ぐせやいつもの閃きなんかではとうてい間に合わなくなって、書くことがない、うわあ吐きそうだという、自分ルールによる自作自演の苦しみに苛まれることになります。いつものやり方ではダメなので、当然あれやこれやとやり方を工夫してみたり、重い腰を上げて先人の作品を読んでみたり、(パクってみたり)と、わかりやすく変化の方向に進まざるをえなくなり、つまり順調な経過を辿っている状況です。

 

手ぐせがあって、手ぐせじゃ足りなくなって、工夫して、学んで、パクって、捻って、足掻いての先に新しい手ぐせ(もっとパワフル)ができるとの淡い期待を信じて、せめて有名なワニよりは長く、101日以上は続けたいなと思っています。

 

100日以上たった年末の頃には、中原中也賞という新人詩人のための権威ある文学賞の公募があるので、そこに向けてパワーアップをして、初挑戦をしようと思っています。

 

というわけで、そんな毎日の試作がある程度、軌道に乗ってきて、継続可能な困難である気がしてきたので、ここも投稿を始めます。

 

毎日ブログに投稿するだなんて、ちゃんとした商業ブロガーみたいで素敵ですが、内容はソファで毎日のたうちまわりながら書き上げた詩ですので、全然違いますね。ですが、毎日なんかしら投稿されるブログをのぞいては、オッやってるなという感じで楽しんでいただけたら幸いです。

 

最後に、毎日ひとりで詩を書いていると、寂しかったり退屈だったりするので(それでもやりますが)、Twitterやコメント欄などに、お題や、フレーズをいただければ、それで一篇書きますので、気が向いた際にはぜひぜひ投稿ください。