「ゆめゆめ」
遅く1日を始めると、遅くまで続く
夜更かしの朝は転がりつづける
鳥たちが、あるいは街が色めく時間を知らないままに過ぎ去って
冷めた時間に着地した
スマホにはたくさんの数字がたまっている
ゆめゆめと
ソファにくたびれる
お腹が空いた気もする
明日は燃えるゴミの日
洗濯物が洗濯機の中で濡れている
ずっと
ゆめゆめと
3ヶ月後、そして1年後、私たちは何かにならなければいけないらしい
新しい文庫本が届いた
窮屈すぎるが憧れのズボンがある
ゆめゆめと
新しい詩を書く時間なんだ
さっきパスタを温めた電子レンジがうるさくとも、こればっかりは
ゆめゆめと
新しい詩集が頭の中にあるんだ
ゆめゆめと
ゆめゆめと