朝ノオト

空想に遊ぶ

「砂の城」


白い羽音がぶつかり合って

灰塵(もっと光子のように)

気になって手を伸ばせば冷たく積もる

毛穴が閉ざされている、侵入を許したいが

 


あらゆる空気が痕跡を巻き上げながら

皆少し息苦しく、無自覚に継ぐ

 


視界は円形を維持して

転倒の最中が自由

恣意恣意恣意

 


目の前に現れては消える砂の城

そう、遍く願望だろう

 


ぎこちない角

緑で襲う

雨を降らす

濡れれば朽ちれば

知らない色

 


右脳で揺らす

土?齲歯?意思?

それでは日和見な椅子のポートレートです

 


また埃っぽいところで空想する

視界の淵にまたも城

大きめの反射面で以って、倦怠を吸い取って

澄んだままで

 


水を、大きい水を、広げる