2020-08-02 「砂の城」 毎日の詩 白い羽音がぶつかり合って 灰塵(もっと光子のように) 気になって手を伸ばせば冷たく積もる 毛穴が閉ざされている、侵入を許したいが あらゆる空気が痕跡を巻き上げながら 皆少し息苦しく、無自覚に継ぐ 視界は円形を維持して 転倒の最中が自由 恣意恣意恣意 目の前に現れては消える砂の城 そう、遍く願望だろう ぎこちない角 緑で襲う 雨を降らす 濡れれば朽ちれば 知らない色 右脳で揺らす 土?齲歯?意思? それでは日和見な椅子のポートレートです また埃っぽいところで空想する 視界の淵にまたも城 大きめの反射面で以って、倦怠を吸い取って 澄んだままで 水を、大きい水を、広げる