2020-08-20 「25」 毎日の詩 夏の糸 細く瑞々しくのびゆく 絞り上げて透過する (透明な水にある色の濃い液体が一滴落ちる。たちまち液は雲のように滲み、明らかに濁らせる。不可逆の変化、密接な反応。これは避けられない影響であって、最後の一瞬の後悔の原因であったかもしれないが、至るころ、浮かぶ思考ではないことを。) 決意しては辿り 墜落する体 痙攣、嗚咽、焦燥 絶え間ない 白日、草々 透過する 濃厚すぎる水滴を落として 昨日、蝉が鳴き始めた 今夜も、虫が鳴いている