2020-08-25 「呼吸」 毎日の詩 夏草のびっしり生える日差しのそばの わざわざひとりの部屋で出会う 笑顔でもなくとも耐えるあいだであれど あえてニコリととくずして話す 取り立てていうほどでない特技について やけに惹かれて褒めすぎてしまう 鳴く虫の場所などかなりどうでもいいが 迷わずふらっと行った背中 覚えてはいないが、そう沈黙でさえ 自明にふたり交わしたことを