朝ノオト

空想に遊ぶ

「composition #3」

 

木、かたい木

伸びる平面

古くなった靴下の中の踵

跳ねる遊戯を続けている

わたしたちはいつからかいつまで

花がある、やわらかい花が

腕に抱えている

とうとい、とても、あやうくて

 


湿った土と森の中

室外機の風

正体不明の帰り道に

途切らせない

 


うずくまる想像が忘れられず

大きな雲のよう

わたしたちはいつからかいつまで

 


重い本

青い気体

完全な幾何学の中で

滲ませたい

 


差異