朝ノオト

空想に遊ぶ

「micro」


いぼいぼと

分たれていながらつながっており

ときどき毛が生えていた

分節があったために、表面は自在に波打ち、翻った

 


ひとつひとつはいつしか死して

ひとつひとつはお前ではないか

ひとつひとつはまたも生まれた

 


裂いたら、血が出るか汁が出るか

塩気があるか、はたまた甘いか

 


舐めれば、熱いか冷たいか

脈があるか、それとも震えるか

 


嗅げば、噛めば、撫ぜれば、見つめれば、殴れば、指させば、叫べば、褒めれば、愛せば、頬ずれば、抱けば、吸えば、爪を立てれば、捨ておけば

 


その小さな表面は物語であるか