2020-09-13 「発覚」 毎日の詩 街の往来に一滴、青を垂らした メトロは朝の速度を落とさずに 靴の下で、嘘が枯れている 顕在を示す光線が撒き散らされている 色はあるが音はない 素通りを通過して、無抵抗な家に及ぶ 食べ損ねた西瓜の水分は伸長し 明日の地中を過度に潤す 揺れる、敏感に、都市 新しい景色を見るとどうしてこうも落ち着くか 空想に揺れるのは、今と生、リアリティ それを往くとき、いっとう素晴らしい服と飾りを身につけるべきだ しかして青 或るブロック塀か、日向に影に 根を張る青、おまえを見つめる痕跡 フロートする、事件 フロートする、事件 街に一滴、青が落ちたのだ