2020-09-24 「八つ当たり」 毎日の詩 水泡、聞ゆ 花咲く震え、あさき夢 底で、底で、息留めて かたや無粋な人の暇 鉄に似て、鐘 意味意味意味が鳴つている 無遠慮な拍子、やかましく 楽しき打つ手、かんかんかん 知りたる音とて新しく きけやきけやとふれ回る (何が面白いんですの? 何が面白いんですの? ふやけた餓鬼が嗤っている) あな、息苦し、やかましき グイと引き込み、水の底 あな、息苦し、泡立ちて 息継ぐ間に間に、顔の乾く はや水は冷えにし 人、すいと潜りて、より深き底 耳を寄せ、知らぬ音を聞く われら二度とまみえることぞなかりけり (まだ餓鬼が笑っている 私はというと濡れたシャツを絞っている)