朝ノオト

空想に遊ぶ

「ふたり」


休日の問い、もう朝は過ぎてる

ねえ、わたしの足の裏

乾いているか、湿っているかご存知?

ペタペタ歩くわたしの知らない乾きでも、触わってみればわかるから

足の裏を触り合ったりする

指、湿った肌からカサついた踵を撫ぜてゆく

 


目的のない、曇った道を歩いてる

ねえ、わたしがハンチング

どうしてかぶっているか知っているかい?

随分とわたしより高い頭の上のことでも、かぶってみればわかるかもと

お互いに選びあったりする

ふたり、馴染みない感触をお揃いにして溶かしてゆく