2020-10-08 「ふたり」 毎日の詩 休日の問い、もう朝は過ぎてる ねえ、わたしの足の裏 乾いているか、湿っているかご存知? ペタペタ歩くわたしの知らない乾きでも、触わってみればわかるから 足の裏を触り合ったりする 指、湿った肌からカサついた踵を撫ぜてゆく 目的のない、曇った道を歩いてる ねえ、わたしがハンチング どうしてかぶっているか知っているかい? 随分とわたしより高い頭の上のことでも、かぶってみればわかるかもと お互いに選びあったりする ふたり、馴染みない感触をお揃いにして溶かしてゆく