2020-10-16 「血」 毎日の詩 流血はポップでない こちらはまだガチでないのにちょっと体を裂けば馬鹿正直に赤い血が流れる 嘘みたいに強い色がすべてを汚す いつになっても血を流す想定などない 地面であれば転びたくない 刃物であれば躱したい 殴打であればいなしたい 袋であれば破れたくはない 流血はポップでない いつだってその気にはなっていないのに、はしゃいだ真っ赤な血が流れてくる その色は、温度は、本気だと言っている