2020-11-16 「描かれる脈動」 毎日の詩 皮膚の下のやわらかな走行線 赤く碧色の象形は弛緩して浸潤している どこまで近づけば、止みますか どこを破れば、多く溢れますか どこをさわれば、穏やかでありませんか 沈黙して、にわかに紅潮する 産毛は無自覚にふわりとして その皮膚は、表情は、この指先にあっけなく潰れる 透明でなく、意識でなく、一体でないことを