朝ノオト

空想に遊ぶ

「描かれる脈動」


皮膚の下のやわらかな走行線

赤く碧色の象形は弛緩して浸潤している

 


どこまで近づけば、止みますか

どこを破れば、多く溢れますか

どこをさわれば、穏やかでありませんか

 


沈黙して、にわかに紅潮する

 


産毛は無自覚にふわりとして

その皮膚は、表情は、この指先にあっけなく潰れる

 


透明でなく、意識でなく、一体でないことを