2020-11-21 「火炎」 毎日の詩 あらゆる灯りが神経に触れる 辟易は常態化し、不快にゆらめく 風は流れていないと気持ちが悪く 燃えるたましいはこの箱にしまっておけない 熱を持たねば、燃やさねば、ゆらめかねば在り続けられぬならいっそ消えてしまいたいと思うが、赫く熱い心臓の前で、諦念は言葉遊びに過ぎない わたしは知っている炎の歓びを 憧れている、愛している、求めている ここには居れずとも、永らえずとも、優しくなくとも わたしは火炎、もう起きている