2020-11-04 「無常草」 毎日の詩 白き河原にの石に蟹 あわれ、横歩きに物語を見過ごす わざわざに上へ佇む風見鶏 空が晴れたらまた飛びますか 気の急いて、気の急いて 広すぎる部屋に焦ったひとり、鎮まって 死に体の庭に積もって蟻の往く はやきこと多く、多く、あまりに多く また一つさえ得られぬままに抱く生 僥倖です、僥倖です