朝ノオト

空想に遊ぶ

2021-06-01から1ヶ月間の記事一覧

「交感」

355 2021/06/26 バーチャルな美肉、すばらしきイマージュがフルーツ さっきより奥まで吸う、肺、何 踏み込んで漏れた吐息、6月、涼しくない風 黄色い沼が傾く 重力は正しく向く 目と耳が垂れた犬がついて後方はlargo 街にゆこう 物質がとろん 混交に あいま…

「犬の散歩スタイル」

354 2021/06/25 硬い柔らかい布を丸めておおう最低限の中です 容量のある滞空とともにあって自由 あらゆる匂いを通り過ぎます コンクリートはコンクリートであって、草は草です、草の匂いがします おまえはみている われわれがいちばん表面にいるかもしれな…

「思い.docs」

353 2021/06/24 たとえばすべての生き物に対して同じくらいおそれや愛情を持っていたとしたらどんな人間にうつるだろう、どんな気持ちだろう やけに美しい小鳥をおそれる人間だなあと朝のあなたは不思議がるかもしれない 大きな犬にも怯えずに撫でにいく勇気…

「デカダンス!」

352 2021/06/23 デカい原っぱ、デカいスピーカーでデカい音を鳴らしたがデカい空に吸い込まれてシャカシャカ鳴る デカい地面をおれのデカい足で踏みしめても返事はない、かかとが痛い! いちばんデカい声で叫んでみるが渋谷、デカいスクランブルピーポー少し…

「ローファイ」

351 2021/06/22 2km先、あの街の四角形、角丸い よく晴れた空色にガラスは1枚、14:34だけを映す 親は子に何か言って、チャリは同じスピード 白い日のことあなた黒を着ていた 弾けもしないギターアンプからYoutubeの音楽は環境音として、解けて、夜更け、あら…

「枝豆 / 粘土」

350 2021/06/21 鞘なしに生きてはゆけぬ柔肌で、だが薄皮も脱し緑い パーソナルスペースを剥ぎ取りたいと思います 外科的試みは臨むべくもなく、脳を切ればいいですか、枝豆のつるりとしたカタルシスに嫉妬する、剥いてくれ 精神科の先生方と私たちの間には…

「猫の印象」

349 2021/06/20 一本の道は想像の猫の線 おまえは悠々と歩くだけ 不足だらけのまっすぐな道には突然が多く、そのたびに最も新鮮な目を見開いている 悠々と往くおまえ、その丸すぎる手でのばす想像は及ばず、驚いてばかりいる (その間、犬は知らないままはし…

「棒と先端の黄色いボタン」

348 2021/06/19 長い棒の先端にボタンがある、黄色いボタン ボタンは押せるもんで、押してみるが特にナニも起こらないけれど、ボタンを押すことは嬉しい おれはボタンを押す 朝起きると一度押す、お昼ご飯を食べる前と後にも一度ずつ、そして眠るときに3度押…

「キアヌリーブス」

347 2021/06/18 何にでもなれるので何にもならない なぜなら近所の公園で最も美しい時間を過ごしたい 焼き立てのパンを食べていたい 病めるときも健やかなときも愛する人と共にいたい お気に入りの靴に穴が開くまで履いていたい わたしたちははじめからキア…

「唇に手を」

346 2021/06/17 どこにわたしたちはいますか 出来るだけ長い間、唇を重ねていたいと思います するとわたしがいる感じがしますし、あなたがいる感じがします でも、生きている間に長くはそうしていられないようです 全てのことを忘れるようにすることもあるけ…

「壁を見る」

345 2021/06/16 壁の前にて壁を見る 草原やおおらかな運動を想像したりする 壁の前にて壁を見る 壁の質感を凝視し、撫でてみる メトロにて車窓を見る 知らない街を眺める子どもがいる 公園にて緑を見る 木々の前、風が吹くところに人が集う 壁の前にて壁を見…

「よかぜ」

344 2021/06/15 無重力、水槽の中、凪いだ雑踏のなか往来は一つひとつきこえる 上野の木は黙って膨らみ、蓮は上を向いている 夜空よりも本郷方面は輝いて、此方にはアパ なんとなくをめざしてわたしたちはここにいるような気がするので、この広すぎる池のそ…

「ハイスクール御大」

343 2021/06/14 やつは怪物、親指が2本ある いいねも2倍、フリックも神業 やつは怪物、風呂は47度の江戸っ子気質 ちゃきちゃき上々、はだけても宵宵 やつは怪物、肌が緑色で姿勢が良い 紫のパンツでキメる、姿勢がクール やつは怪物、2年の中心、よく笑う 人…

「無理w」

342 2021/06/13 ぽぽ、ぽぽ、湧く、咲く、テカ ぽぽ、ぽぽ、明く、咲く、テカ コンクリート耐性、温帯性、楽観系? 超クール大臣、お大事に、てかグランジに? ほったって、みったって、ぽぽ 赤い、黄色い、青いね、まぶしっ 昨日病んで、超寝たら、元気出た…

「うつくしき日々」

341 2021/06/12 無能であることがこわい 目が見えない 手足が動かない 言葉を持たないような だが明日も行進は止まらない 無能でいることがこわい 息ができない ベッドに入れない その許しを持たないような だが明日も更新は止まらない こわばる体の中で自己…

「きめごと」

340 2021/06/11 ひとつ、詩のこと 1年間、毎日欠かさず一篇の詩を書くこと 最後には365篇を束ねて本にすること それだけ たくさんの知らない詩が生まれる たくさん残る これはとてもよい ふたつ、わたしのこと その次の1年間、毎日7時間半は寝ること 不足…

「Gi」

339 2021/06/10 これ限りのGi 穴を掘って埋めたGi 使い果たして眠るGi 寝ても覚めてもGi 報われなかった人たちのためのGi 回転するGi 21世紀のGi ギなのか、ギィなのか、ギーなのか、はたまたジーアイなのかGi 生きるか死ぬかGi 日々をなんとなく過ごして少…

「鳥」

338 2021/06/09 落下する体が軽く、ひとつ羽ばたけばそれさえも揺らぐ No ここでない No ここでない 少ない肉で空を否定する 落下する体、なお軽く、ひとつ羽ばたけば絶えず揺らぐ No ここでない No ここでない か細い骨を抱え飛んでいる 落下する体、なお軽…

「空鞠」

337 2021/06/08 手花に匂鉄、ひとり遊び 秋鋏にて夕焼けを便箋に刻みつけた 乳霞、渇緑、歓風と次々包まれるわたし ないものを心になすくりつけて安眠する 空鞠、空鞠、抱いて眠る

「うぉおたぁ」

336 2021/06/07 滝滝滝 波のpooooling‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎ 泡、一つ息、sunlight、砂の温度 流れ流れ glare ら感 ships 掴めず Hi-yo 指冷える 流動 励起 震える蒸気 泡立つ緑 濁ったI see 些事 が岩(がん) 解け澄み ひとすくい 飲み干す

「毒白」

335 2021/06/06 よすが けれんみ 色のある魚など 乾いてさわる がさがさの皮膚、滲む脂ニズム 露骨で候 西東京の木立で人の道を逸す 無視された遺棄と未満、悪趣味を喰む さやさやと風吹く土の上に、この体 白黒白と鍵盤を叩いて黒がくる 右足にカルマ多く左…

「雫」

334 2021/06/05 ととと 水ながる 月が白んで代わりに青い 青いきさま 平行書籍は交差してまだ非常 明星 遠く、尿意に親しい 寝床は乾ききり温か 無機物に水 基調する駆動 音渡り 夜は広い ととと 水ながる ととと 水ながる 庭の葉、展く 切り花、ながらう あ…

「爪」

333 2021/06/04 暗闇に雨、 聞いてない雨が降って私、玄関に駆けてく 走る体、感じているわたし、5秒間 「走る」がいなかった、からだ 「走る」がこうでなかった、わかる 「走る」が抜け落ちた、からだ 山の坂を駆け降りた帰り道を覚えている 私と同じくらい…

「oil」

332 2021/06/03 you know 人生が本番 causing 生き急ぐ heartbeat 加速する Liner やだな 昨日よりもっと引き返せない と言っている mirror お腹がすいた add oil 肉体が顕現 healthy? 過ぎ去りし 8hour 帰巣する sunlight 浴びな 明日にはきっと起き上がれ…

「≠rondo」

331 2021/06/02 犬は、いい感じだと感じていた 目の前を跳ねる尻尾を追いかけ回転する背筋が世界にぴったりハマっているような むしろ世界の方が自分に合わせているような というか自分がぜんぶなんじゃないかと思うような そんな運動の中でいい感じだと思っ…

「まわる」

330 2021/06/01 この日々の中で指輪を作りたいと思います あなたのその指で光るお守りみたいなもの そのために着々と輝きを紡いで伸びてゆくけれど始めと端はいつも つながらないまま交差した 今は少しだけ上方にいてあの時のようにはできない 一つ息を吐く…

「Off」

3292021/05/31 PM0時をお知らせします 走る電流でスタン夜毎、流る星を見ましたと そう、至って、丸こい雛鳥、首傾げ、騒々、澄んで、明るい 薄い壁と朝、目覚める老夫婦とご一緒きっと歯を磨き、水を飲んで、おはよう、おやすみなさい 水の音が聞こえるのが…

「幾千かの光たち」

3282021/05/30 {天井/カーテン/瞳の中/スクリーン/キャンバス/横顔}に光が{欲しかった/求めていた/想像していた/不意の}波が繰り返すそのどれもを{わたし/おれ/あなた/おまえ}は知っていたはずがないのに{受け取る術を/やわらかい温度を/愛すべきと/戻らぬも…

「まわる」

3302021/06/01 この日々の中で指輪を作りたいと思いますあなたのその指で光るお守りみたいなもの そのために着々と輝きを紡いで伸びてゆくけれど始めと端はいつもつながらないまま交差した今は少しだけ上方にいてあの時のようにはできない一つ息を吐くたびに…

「ふれる」

3272021/05/29 指先が入れ替えわる 徒な通信としてわたしはまだ濡れている花に触れる 冷たい水を感じるひたいと生え際、伝って鼻と唇を コーヒーを淹れる温度が伝わると嬉しいと思いますしばらくマウスとキーボードにかかりきりです、どうぞこちら野菜に肉に…