朝ノオト

空想に遊ぶ

2018-05-01から1ヶ月間の記事一覧

新しい火

高額納税者になってから死にましょう、 貧乏が苦しくて死んだと思われないように。 大作を作ってから死にましょう、 想像力が足りなくて死んだと思われないように。 人に優しくしてから死にましょう、 絶望して死んだと思われないように。 庭に花を咲かせて…

メイキング

昨日は空がすうっと晴れていて、それと同じくらい心も軽やかだった。生きることとはかくも喜びにあふれているのかっ!って初めて生きた人みたいに沸き立って、実際にそんなことを友人に口走っていたら、彼もまた楽しそうだった。頭の中は溢れるほど期待に溢…

白と強度

これは鬱なんかではない退屈だ。もっともっとありふれて、心の楔のように深く突き刺さる感情だ。内向的にですら、思考は進展してゆかない。疲れているわけではないはずだ。脳みそはピタリと止んでいる。心もそう。それでも深いところに届いている。一人でい…

パラレルの居場所

今日も今日とて電車に揺られる。 乗客はどこをみるでもなく窓の外を眺めたり、もはや目を閉じたりしている。半径3メートルほどに広がるパーソナルスペースは人でぎっしりなのだけれども、それでいて、自分を含む多くの人がイヤホンで耳を塞いでいるので、実…

蕎麦の実

昨日、我が家に蕎麦の実が届いた。 1ヶ月ほど前、母がテレビか何かでみて、健康にもいい上、カロリーの吸収を抑える働きがあるから、もうすごい!とはしゃいで僕に話してきたので、僕もかなりはしゃぎながら、楽して健康体になる希望を胸にアマゾンで注文し…

或るアホのいちにち

筋肉はやはり魔法ではなかった。 重量が軽かったとはいえ久しぶりのトレーニングで本意気を出してしまったので、体が悲鳴をあげてしまっていた。ここ三日間くらい朝起き上がるのにも、吊り革を持つために腕を上げるのにも苦労するほどの筋肉痛に苛まれた。呻…

筋肉は魔法ではない

月曜日の昼下がり、久しく近寄っていなかった扉を開ける。そう、トレーニングルームの扉である。出入り口は律儀に閉めてあるのに勝手口は開け放してあるので、キャンパスの片隅、緑の多いこの場所からはさざめく初夏の木漏れ日が見えている。過ごしやすい季…

母の日

昨日の記憶があまりないので、なにを書くべきなのか思い出せない。ここ数日は飲み会続きで帰りが遅くなっていたので、深夜に寝て、昼ごろ起きる生活だったので、単純に1日が短かったというのもある。睡眠時間が伸びるのに加えて、夜中の時間はひっそりパソコ…

頭の中、小さく浮かぶ星と空気と

かれこれ14日間、ほぼ毎日、そう何か起きるわけでもないのに、それなりの分量の日記を書き続けると、書きたいことなんてそう多くないことがわかる。些細なことが起きて、それにまつわることをあれこれ考えるけれど、いつも似たようなぼんやりした話に行き着…

虚言癖と青い鳥

2日連続の深酒と、朝から騒いでいた犬の睡眠妨害で、フラフラになりながらもまた、別の宴会に向かう電車に揺られている。自由に遊んでいるつもりでも、案外に縛られてしまう。人と何かをすることは、一種の共犯関係を築ける楽しい遊びであり、上下動する人間…

凡人

5/11、金曜日。今日は1限が休講でぐっすり眠れたので、すこぶる調子が良い。昨晩は研究室の飲み会があり、ついワインが進んでしまったけれど、それは楽しかったからで、よく寝られた今日には全く響かない会だったので素晴らしいと思う。あまりいろんな人と関…

人生トレーニーor NOT

最近はうまく過ごすことができずにズルズルとやらなければいけないことを引きずったままいたせいで、今朝は寝不足だ。アンパンマンというよりホラーマンである、もはや山口一郎ばりの頰をしている。と思って検索をかけたが、僕の頰の闇では到底、太刀打ちで…

朝とアンパンマン

連休が終わるのが名残惜しかったのか、昨晩もお酒を飲みすぎてしまったので、今朝の鏡にはアンパンマンみたく顔を腫らした男がいた。ワインといい紹興酒といい、美味しいお酒を一人で飲むと止め時が分からなくなるダメな人間なので、少しの後悔を含んだ寝起…

5/6のエゴ

昨日少し飲みすぎて、朝の元気がなかったのと、昼間は髪を切ったり、お使いをしたり、めちゃ素敵なショッピングなどに勤しんでいたらこんな時間になってしまっていたので日記らしい日記を書こうと思います。 おいしいワインを一本ほどいただいた後なので記憶…

仮面と分裂と自分と

僕の仮面に対する愛着について。 これは前置き。 「僕は僕が分裂してゆくことが楽しい。 とりとめもなく増えてゆく仮面が好き。 好きな仮面で一緒に居られる人が好き。」 今日は訳のわからないことを書こう。 想起の話。あるいは自分の話。 話の通じない男と…

「いただきます」と「ごちそうさま」

ちゃんと言えてますか? 別に言わなくたってバチが当たるとかそんなことはないはずなんですけれど。言った方がしっくりくるので、僕はいつ何時でも、ぼっちめし飯の最初と最後でだって、手を合わせて、「いただきます」と「ごちそうさま」を言います。 お行…

おかしなひとり

わざわざこんな朝から言うべきことではないけれど、僕は天才じゃなかったので普通の人間だ。仲のいい人間が数人いて、変わった人だと言われることもある。実に普通の人間だ。 全人類の平均値よりは元気のいい人そうでない日の差が大きいけれど、そんなに大ま…

「チリ」から始まる名前考

漆喰なり土なりが室内の壁に塗り回されていく。コテの動きはやがて部屋の柱にまで及んで、一部だけがピロっと、すっかり塗られてしまった一面の壁から飛び出して見える。 これが日本の建築用語で言うところの「散り(チリ)」と呼ばれるものである。 このよう…