朝ノオト

空想に遊ぶ

「PHYCHO」


心ないひと、心ないひと

食んだ季節の果実

 


夏虫の騒ぐ夕ざりに

鳴り続ける鼓動は単調

 


生きているもの、生きているもの

黄色いところが閉じてゆく

 


街は暮れ、行き交い、はぐれる

線路がスウっと切り離す

覚えず、冷えた紅茶を飲み干す

 


ドアの外では干からびて足を閉じて

カラカラと風になびく

 


淡々と、心ないひと

同じ声を鳴らして

淡々と、心ないひと

同じ色を鳴らして

淡々と、心ないひと

同じ心を鳴らして