朝ノオト

空想に遊ぶ

「音になる」


星を眺めて

首をひねった

そこに必ずある中心に13回転

したころに昨日の街がない

 


玄関開けたら

まるでUFO

望んだことない世界

昨日話したことは忘れている

 


かたい椅子の上で

居心地の悪さを感じているおまえ

骨を恨むか、あるいは肉

動きたいことを忘れて、ばかみたい

 


靴下脱ぎたい

浴槽に潜りたい

腕を振りまわしたい

視界をまたブレさせたい

見えなくなるまで話したい

脳を脳を脳を揺らしてたいわ

 


まぶたの裏に全部あった

 


光、ぬるい朝、角ばった街

痛み、眠い頭、時計の焦燥

黄色、回る羽、つんざく香り

タコ、柔い布、自由な愛

 


あるいは

あるいは

あるいは

 


首が繋がっていない、覚えていない、歌ってない、動いている

傾いてゆく、ねじれてゆく、かすれてゆく、揺らいでゆく、息を吐いている

すこし眠い、もう疲れた、楽しい気分だ、眠りたくない、想像している

 


音になる

星が出ずとも

街を忘れても

痛みの中でも

 


音になる

言葉なしにも

イメージがなくとも

体なしにも