2020-10-26 「砂漠の月」 毎日の詩 満ち満ちた蟹 真皮 流れては玉になる 甘い痛覚は虚飾です あなたは辞書を見ていました 腕が足りないから顎を使いますが 時が止まらない 月はまた暗くなり すべての砂は忘れ去られます 遠くに水分を感じて 潤っている器官にできるだけ綺麗な名前をつけてください 小さな蜥蜴と堅い植物が沈黙して 青白い交流がつり合う 長らく 長らくは 風の優しいよう さらば東へ ゆきて乾く背中 月光 夜は冷えて 美しい線は描かれる