朝ノオト

空想に遊ぶ

「黄色い石」


(てん、ててん、てん、てん…)

 


近ごろの日々は泡ですと

残った匂いを思い起こす

点滅する街の明かり、意識なき声は今日も夢のようです

 


足取りは確か、誰(た)が何を見て

てん、ててん、てんは黄色い石

踏みしめるは、やけに黄色く

 


この日々は拍動ですと

続くことが分かっています

忘れな草はどこに咲き、溶ける刹那はまどろみの此方です

 


(てん、ててん、てん、てん…)