2020-12-03 「絶対的な」 毎日の詩 夜ざり、夕ざり、花の色は鈍く 鼻腔は鮮やかに捉え、肺を染める 赤、青、黄、とうとうと空気に反抗する 褪せて、乾き、綻びて、なお 花、在りき (朽ちても、思い出せよ、消えても、思い出せよ、明けても、思い出せよ) 色彩は瞬間の中、表面張力に揺れている ゆたかな量で震えている 息をひそめて見つめる時間が私たちにはある