朝ノオト

空想に遊ぶ

「部屋の壁と」


あれに似ている

これに似ている

で人生が埋まっていく

見慣れてゆく

 


あなたが街の明かりを一つ一つ数えて人を描こうとしているから、わたしは部屋の電気を消して紙を見る

 


何もないのに、何もないのに

何かを見ようとしてしまう

 


呼吸がはね返る、生温かい

呼吸がはね返る、生温かい