2021-02-21 「秤と日々」 毎日の詩 弛まぬ平衡がある あなたが在る瞬間から そのままの洗い物と同じ日々は 止まった可能性はゆらめいて 起伏は明日にかけてバランスする 今日はわたしが洗い物する それがとても良い感じがする 向かい合って座ること 水を飲む、箸を口へ運ぶ、また 観測しているそれとなく 小さな未来をほどいてゆく まだ白い場所に精巧な器械がある 空に抜けるような音を立てて動く 意味は知らぬその仕組みを讃えあっている