2021-03-21 「蛇口」 毎日の詩 花が枯れてゴミが溜まり顔には脂が浮く 起きていれば疲れ、寝ていても辟易とする 椅子は硬く、食事は重い 労働は長く、一日は短くして終わってゆく 生まれれば痒く、もの思えば眠いので、薄暗い部屋で光を見る 足りぬもの溢る常世 欲望にサブスクリプション かわらないものをくださいと傷を求む打算でしょう 溢る、溢る、溢る、開口に水 我ら虚ろの守り人 吐き続け 黒い溜まりを濁らせる輝きをみた