朝ノオト

空想に遊ぶ

「蛇口」


花が枯れてゴミが溜まり顔には脂が浮く

起きていれば疲れ、寝ていても辟易とする

椅子は硬く、食事は重い

労働は長く、一日は短くして終わってゆく

生まれれば痒く、もの思えば眠いので、薄暗い部屋で光を見る

 


足りぬもの溢る常世 欲望にサブスクリプション

かわらないものをくださいと傷を求む打算でしょう

 


溢る、溢る、溢る、開口に水

我ら虚ろの守り人 吐き続け

黒い溜まりを濁らせる輝きをみた