朝ノオト

空想に遊ぶ

「最先端」


ここが伸びるところ、濡れている重力

未確定の雫は透明で、まだ言葉を帯びることはないまま光を屈折させる

 


刹那に一滴が落ちてって形が露わに

緑の張り、晒される肌、くすんだ石灰質

 


雨降れば惜しみなく滴って光がつながる

ゆらゆらと、胸の方へ

ずいぶん遠いところに来た気がしていました

声は聞こえますか、姿は見えますか

 


ここが伸びるところ、心臓からは少し来て

先端は目覚めたての空気に触れて、青い温度を残す