2021-03-30 「最先端」 毎日の詩 ここが伸びるところ、濡れている重力 未確定の雫は透明で、まだ言葉を帯びることはないまま光を屈折させる 刹那に一滴が落ちてって形が露わに 緑の張り、晒される肌、くすんだ石灰質 雨降れば惜しみなく滴って光がつながる ゆらゆらと、胸の方へ ずいぶん遠いところに来た気がしていました 声は聞こえますか、姿は見えますか ここが伸びるところ、心臓からは少し来て 先端は目覚めたての空気に触れて、青い温度を残す