朝ノオト

空想に遊ぶ

「夜光」


眠れば赤く、仄暗く

羽が揺れて夜がふるえる

強張りは緩んで波立つ光

 


球体濡れて緩慢な牛と目が合う

呼吸と秒針は同期して草が生える

 


蕾が薫っているところに大きな犬が目を閉じて座る

 


爪に気をつけて

土を払って

顔を洗って

 


夢の前にあなたがいる

白い光がいつものように胸を刺すので

寝起きのベッドは温かいままで

それ以外をわたしは忘れます