2021-04-06 「夜光」 毎日の詩 眠れば赤く、仄暗く 羽が揺れて夜がふるえる 強張りは緩んで波立つ光 球体濡れて緩慢な牛と目が合う 呼吸と秒針は同期して草が生える 蕾が薫っているところに大きな犬が目を閉じて座る 爪に気をつけて 土を払って 顔を洗って 夢の前にあなたがいる 白い光がいつものように胸を刺すので 寝起きのベッドは温かいままで それ以外をわたしは忘れます