「毒白」

335

2021/06/06

よすが　けれんみ　色のある魚など

乾いてさわる　がさがさの皮膚、滲む脂ニズム　露骨で候

西東京の木立で人の道を逸す

無視された遺棄と未満、悪趣味を喰む

さやさやと風吹く土の上に、この体

白黒白と鍵盤を叩いて黒がくる

右足にカルマ多く左目が枯れた

変わらない太陽の行方、代わりに私が寝返りを打つ

左右秩序は気を狂わす

地鳴らす群れの左から夕日が差した

順繰りにさまよい　さりとて得るものはない

さ愉快　まだ見てみたい　自明の成り行きをさ

出来損ないの生態　生まれたての倦怠　など止むに止まれぬ失態　を愛でる変態

と人がわらう　人がわらう　人がわらう

よすが　けれんみ　色のある魚など

乾いてさわる　がさがさの皮膚、滲む脂ニズム　露骨で候

出来損ないの生態　生まれたての倦怠　など止むに止まれぬ失態　を愛でる変態

と人がわらう　人がわらう　人がわらう