朝ノオト

空想に遊ぶ

「うつくしき日々」

341

2021/06/12

 


無能であることがこわい

 


目が見えない

手足が動かない

言葉を持たないような

だが明日も行進は止まらない

 


無能でいることがこわい

 


息ができない

ベッドに入れない

その許しを持たないような

だが明日も更新は止まらない

 


こわばる体の中で自己嫌悪と焦燥が渦巻くとき、掴み取るのは切実に殺気

冷たく肌に張り付く想いを一振りすれば、快

おろかなる生理、その過程

 


とても生き延びられる気がしないから生きることにするような

 


美しいよな、真っ直ぐに笑うおまえのようになれぬと分かるほど生きた

 


一篇の命は仕組み、世を恐る、世を躍る

花の芳香に漂うこと、うごく鮮血に触れること

同じだけの歓び、同じだけの意味

 


たとえばおまえが綺麗というとき、わたしは気持ちが悪いという

辞書を引く必要がないのなら愛すべきである

 


こわばる体の中で自己嫌悪と焦燥が渦巻くとき、掴み取るのは切実に殺気

冷たく肌に張り付く想いを一振りすれば、快

おろかなる生理、その過程

うつくしき日々