朝ノオト

空想に遊ぶ

「溢る」


景色の向こうで川が

私の手では、頭では敵わない

気がづけばたち消える

 


窓の外で風が

椅子のこちらでわからない

シャツが落ちて慌てる

 


映像のこちらで私が

電波の声は、混ざらない

 


取り返しがつく瞬間をもう一度

熟考して、あるいはせずに

 


取り返しがつく間にもう一度

熟考して、あるいはせずに

 


景色の向こうで川が

私の手では、頭では敵わない

(それでいてかまわない)