2020-12-10 「硝子片」 毎日の詩 混ざりえぬマーブル、痛いよ 叶わない調和はときに車中にて完結する ルールのない児戯にて、何にもならない 多く夢を見る、今であり過去である 極ごとに色づくことができぬまま鮮やかな硝子、椅子に、あるいは支えに掴まる 街頭には、書棚には、あなたとの間以外には つるりと包まれたものが飛び出ているが その薄膜を一緒に失って仕舞いたい 硬く鈍く、硝子片が交わらぬ 硬く鈍く、手のひらで弾む質量である