朝ノオト

空想に遊ぶ

「硝子片」

 

混ざりえぬマーブル、痛いよ

叶わない調和はときに車中にて完結する

ルールのない児戯にて、何にもならない

 


多く夢を見る、今であり過去である

極ごとに色づくことができぬまま鮮やかな硝子、椅子に、あるいは支えに掴まる

 


街頭には、書棚には、あなたとの間以外には

つるりと包まれたものが飛び出ているが

その薄膜を一緒に失って仕舞いたい

 


硬く鈍く、硝子片が交わらぬ

硬く鈍く、手のひらで弾む質量である