朝ノオト

空想に遊ぶ

「空転のアナロジー」


肩から首にかけて伸びる

そして、すこし遠回りして背骨を降りてゆく線

 


傾いた木、濁ったアルミの光沢

貢献を知らないモーター音、眼窩の摩擦

 


夜は気配に倦んでいる

朝は美しく不在である

 


果なきすべての動きをしかし

明日を迎える、果たさねばならぬ

 


劇的な色彩に染まる空、何色でも良い

長すぎる坂道へと光線を注ぐ

それを知っている

 


花が咲いて枯れた

すべてに歓んだ

 


やさしい言葉はいらないが、交わしたいと思う