2020-12-15 「葉書」 毎日の詩 もう少しの間、根拠のない夢を見ていたいのだけれど、文字はわたしよりも正確に写実する 夏が来て、去り、クリスマスが来て、新しい年が来るそうだ、あるときわたしが生まれて、あなたが亡くなった 終わらない季節が無いように、この街の木々が梢になるように、途絶えることのない経過を、それでも人は印字してゆく また、ひとつのことが刻まれた わたしは準備ができていた 夢はさめ、しかるべき感情を迎える