朝ノオト

空想に遊ぶ

「遠鳴りと彗星」

 

あなたは正しい、とてもまっすぐだし

 


ぐんぐんと進んでいきところを見るのが好きだ

壊されたり壊したりすることにはらはらしているけれど、現象は遠く、心があってよかったと思う、今、あなたが目の前にいてよかったと思う

 


わたしもぐんぐんと進んでゆく、きっとあなたと違うところへ

あるいは平行線に、交差して、無限に遠く

 


あなたの弾ける響きがある

わたしの砕ける力がある

間を満たすものは希薄で、しかし、輝く

 


あなたの弾ける音は遅い

わたしの砕ける音は遅い

あたらしい言葉はまだ、しかし、その光を見ている