2021-01-26 「入水」 毎日の詩 乾涸びる ひとおもいにではなく、じりじりと皺を刻む 水面の光だけを掬って浴びたいが 疲れ果てた体はその術を持たない 僕ら哀れな芋虫のようで このひとときの清涼のため欄干より入水する 重力はものを考えるか 全身を伝う水のような自由を想像するかと 水面に憧れ歩けばシーボルト、またシーボルト はりついて、心などない