朝ノオト

空想に遊ぶ

「自転と積層」


世界はいくつかの軌道に乗って

熱く重なる霧に求心する

 


移りげな形態を持ち寄って

正気の淵の夢、刹那にまみえ喜ぶ

 


私たちは地層であるが感覚器は表面にしか与えられなかった

身体に歴史をはらみ、その確信を懸命に思い出す

 


ありし淵、今はなき夢の位置を辿っても

目の前、指先さえ触れない、混じりえぬ距離

違う時間を想像してあなたと踊るような