2021-02-12 「自転と積層」 毎日の詩 世界はいくつかの軌道に乗って 熱く重なる霧に求心する 移りげな形態を持ち寄って 正気の淵の夢、刹那にまみえ喜ぶ 私たちは地層であるが感覚器は表面にしか与えられなかった 身体に歴史をはらみ、その確信を懸命に思い出す ありし淵、今はなき夢の位置を辿っても 目の前、指先さえ触れない、混じりえぬ距離 違う時間を想像してあなたと踊るような