2021-02-17 「綿」 毎日の詩 なにゆえに夥しくひろがるか 私たちは風を浴びたいのである 吹き遊び木々を枯らしたその流動を抱き締めたい なにゆえに柔らかく白いのか 私たちは日に曝されたいのである 照りつけて壁を朽ちさせたその熱量を留め置きたい なにゆえにいつしか舞い散るか 私たちはこれを続けたいのである 謳歌して空を讃えるこの体がまた在りたい