「包むスターチ」

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2021/05/26

加熱され軟化、いわば嚥下して、ええわ
とろろ、勿忘、抱擁を継続するからだは

いわいわいわ、たゆむ、石滴る、線が横断し蒸発したよ
ここ、ここ、アスファルトの葉脈を辿りあなたの夢を湿らせた
朝、窓の音を集め花咲かす

攪拌して嬰児、繰り返し想像する球
爪開く、肘から肩から旋回し、羊たちは草の中で柔く自傷した
皮膚とすたあち、鉄とふぃぶりん、まみれる
慌て息をする

轟々が昇華しては沈着と交雑、若い木は絶えずに
碧色の眼球は身元不明の張力で成形する
あ、あ、あ、またしても零点
跳躍の背部にとろけるわ

匍匐する生物、必要なだけはきだし包む
新しい脳漿、異物を忘れ現像
たまさかの絵を散らし
羽を作る、温かい粘液が結晶したよ