朝ノオト

空想に遊ぶ

「告白」

 

お金持ちのいい家に生まれて

背の高くて格好の良い容姿で

誰もが納得するような大学に入るほど頭が良く

明るく勤勉で優しい心を持って生まれて

そしてもっと早くあなたに出会いたかったと思います

そりゃ思います、あなたがとても素敵なので

小さなころ読んだおとぎ話に囚われるほど

 

あなたの心を惹いてやまない文化的なあれこれにひねもす暮らして、一緒に楽しみたい

これはこの体でも人生でも少しくらいならできそうです

明日映画に誘うことはきっとできるし、電話で最近読んだ本の話だってできる

 

あなたとともに鮮やかな朝を迎えてはにかんで、遅めの朝食を摂りたい

わたしが卵とパンを焼く担当であなたがサラダとコーヒーを用意する担当の台所、窓の近くのテーブルに用意ができて、空が見える、朝日はまだ眩しいです

こういうことも不可能ではない気がします

わたしよりも朝だとかパンだとかコーヒーといったもののよろこびがずっと大きくあるはずだから

 

あなたが疲れた日に、道でへたり込んでしまいそうなそんな日にでも、迎えにきたい、座り心地の良い車で、あなたを抱いてベッドに連れてゆきたい

わたしにははそこまでしてくれなくても良いです、体が重たいので、でも、車で迎えにきてくれると嬉しいです、お話をしたいです

 

やりたいことはたくさんあって、わたしは後悔したり屈折している場合ではないようです

あなたもどうかそういう感情で、それでもって、どうかわたしと一緒にいてくれませんか