2021-03-01 「毛布」 毎日の詩 毛布にまどろむ皮膚がある とけゆくものに しずみゆくものに わすれゆくものに ことばはいらないです すばらしい夢なら今際の淵まで覚めて見たい すばらしい夢なら純色のまま果てたい ことばはいらないです 朝がくると、わたしはひとりで目を覚ますことがあり 静かな光の中、愛しい夢はどこか遠くに 肌はよく冷えてゆくので ことばに包まることがあります