朝ノオト

空想に遊ぶ

「毛布」


毛布にまどろむ皮膚がある

とけゆくものに しずみゆくものに わすれゆくものに

ことばはいらないです

 


すばらしい夢なら今際の淵まで覚めて見たい

すばらしい夢なら純色のまま果てたい

ことばはいらないです

 


朝がくると、わたしはひとりで目を覚ますことがあり

静かな光の中、愛しい夢はどこか遠くに

肌はよく冷えてゆくので

ことばに包まることがあります