朝ノオト

空想に遊ぶ

「巡廻」


お月様とハグしたもんで

街はざわめいてビルが揺れる

 


青い光が真下に影落とすころ

景色はもう足りなくなって

どこまで歩いた

 


音のない水面は映えて

そこに手紙を、すがた揺らす

 


暗い部屋、茶けたカラー

白む空、濁る水を振りほどいて

朝を見る