知っている、とても素晴らしい食べ物、そういう名前だし、甘いし、良いところで食べるし
鮮やかさと真空、ガラスに積層される果実とクリームが今日の夢の色だと思って背筋を伸ばしたくなる
銀色のながい、控えめな匙にわたしがいる
掬いひとすくい幸福、現在、まっすぐに進んでゆく
アイスは溶けて、クリームは解けて、音楽、それはきっと、時に映画、エンドロール、キャラメルとオレンジの甘い香りで終わってゆく
食べたらなくなるってそんな当たり前のことを考えている
口惜しいけれどかなしいことではないと考えている
完璧な断層、日々をくり抜いて
こんなに潤って差し込んで