朝ノオト

空想に遊ぶ

「パフェの詩」


知っている、とても素晴らしい食べ物、そういう名前だし、甘いし、良いところで食べるし

 


鮮やかさと真空、ガラスに積層される果実とクリームが今日の夢の色だと思って背筋を伸ばしたくなる

 


銀色のながい、控えめな匙にわたしがいる

掬いひとすくい幸福、現在、まっすぐに進んでゆく

 


アイスは溶けて、クリームは解けて、音楽、それはきっと、時に映画、エンドロール、キャラメルとオレンジの甘い香りで終わってゆく

 


食べたらなくなるってそんな当たり前のことを考えている

口惜しいけれどかなしいことではないと考えている

 


完璧な断層、日々をくり抜いて

こんなに潤って差し込んで