「ウルトラ・ウルトラ」
みなぎっている、名前はまだない
胸の高鳴り、筋肉のうずき、駆け出したい声
もう走っている、天気が良い
右肩が吹っ飛ぶ、まだ転ばずに済む速度がある
左膝が痛む、右よりも足が短かったなそういえば
腰の感覚がない、でもまだ頭は振れるから問題ない
今じゃないところに走る今
フォルダはまだない、後でいい
おまえたちは知らないこの速度について
享受だけしていてもよい
わたしだけ知っている、この体はどうこうしている
刻一刻と次のところへ、名前はまだない
疲れて眠ってしているところに
おまえたちは陸を見つけてもよい
わたしはもうここにはいない