朝ノオト

空想に遊ぶ

「温度」

304

2021/05/06

 

 


肌の温まる速度とこの部屋が、あるいは通り抜ける風が温まったり冷めたりする速度がちょうど嫌じゃない感じだ

必ずしもちょうどがいいわけでもなく、少し違う方がよい

私と私以外のものがわかるような温度でよい

湯船がちょうど人肌になったとき私が溶けていなくなったような気持ちになって心地よいが、すぐに樹脂でできた浴槽に触れてしまう、感じてしまう、少しうんざりしてしまう

なので触れているものを感じて楽しんでいる程度でよい

この世界が全て、ちょうどよい温度になったとして、触れるものが36.6°Cになったとして、私は寂しい思いをするのだろう